総理の夫

2014年12月13日
第111代内閣総理大臣、相馬凛子。歴史上初の総理大臣が今日、就任したのだ。


僕は相馬日和。鳥類を日々研究する鳥類学者で相馬凛子の夫だ。
この日記をみているあなた、これは女性初の総理大臣が生まれたという事、
また男性初のファースト・ジェントルマンである僕のことをつづった日記だ。
僕たちの日々を後世に残すべく(そんな大それたことは思ってないが)この日記をつづっていく。


と言う風に夫相馬日和がつづる日記をあなた、である読み手が読んでいくという物。
相馬凛子は東京大学→ハーバード卒でかつ美貌を持ち合わせている。
相馬日和も東京大学卒。両親は相馬なんたらという大企業を経営している。
というお互い完璧な2人。
相馬凛子は総理大臣になっても完璧でストーリーが終わるまで非の打ち所がない。
スキャンダルも一切出ない、不適切な発言も全くしない。
スーパーエリート好きな方はおすすめ。


小説ではあるが登場人物が自分に語り掛けてくるのでどことなく事実のことのように
思えてくる。本が結構分厚く300ページぐらいあるのだが最初の100ページぐらいは
面白くないから早く終わんないかなと思っていたが中盤、相馬凛子の評価を下げようと
夫、相馬日和が女関係で揺さぶられるあたりから突如面白くなってくる。


凛子のために大好きだった鳥の観察ができる自宅から住まいを変えてまで一緒に
着いていった日和に対して凛子は「あなたはほんとにおめでたい人ね」
と言い放つ。その時日和は思う。
「僕が凛子の愚痴のはけ口になろう、総理の夫として」
素晴らしい精神だと思う。


物語は基本的に大体うまくいくハッピー展開なので少女漫画が
小説になったようなイメージ。
多分これドラマ化しそう。北川景子主演の月9とかでやるのは安っぽくなりそうなので
やめてほしい。やるんなら映画化して。





ライバルを見つけることがモチベーションと努力の維持につながる。

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